カテゴリー: THOUGHTS

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先週の水曜日、お休みいただいて、両親の実家のある山口に向かいました。写真は、夜行バスの休憩地からみた関門海峡。

ふだんはそこまで意識することがない自分の根っこの部分。そういうことを考えさせてくれるのはやはり、ルーツにかかわる土地であったり、人であったりします。

私の祖父は、造船業に74歳まで現役で努めていて、仕事のせいもあり、私が小さい頃から耳が遠くて、最近は、祖母を通してでしか会話をしていませんでした。がっ、今回話しかけてみると意外やいがい通じる(笑)。

短い時間の滞在でしたが、たぶん産まれてから一番、祖父とゆっくりお話しができました。戦争のお話、生まれのお話、祖母とのお話。

前から聞いてはいたのですが、今祖父母が住む家は、曽祖父が建て直した家で、当時だったら、そういう人は少なからずいて、自分で直すということは、いまは横文字でセルフリノベーションとかDIYとか使われていますが、本来、特別なことではないのでしょう。とはいっても、やはり隔世遺伝というのはあるのかなぁ、と。

曽祖父は、左官の職人だったので、建物の一部が沖縄の建物のようにブロックで積んだ、コンクリート造になっていて、そのせいか、海岸が近い場所にもかかわらず、ほとんどいたんでいなくて、木造部も傾いていなかったり、見れば見るほどなるほど作り。

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帰り際に、道具箱から色々なものをみせてもらって、こちちを。昔ながらの剪定バサミ。この手の鉄製は研いであわせを調整しながら使えば永らくつかえます。カチッカチッて音がまたいいんです。前にゆずってもらった鉋も未だに現役。

今回の目的ではなかったのだけれどちらっと寄りました。また来月こちらへ参ります。#下見 #フォント #かわいい #レトロ #門司港

そして、実は来月も福岡にまいります!
門司港で行われるこちらに参加致します!!
関西を飛び出すのは久々ですが、とっても楽しみです!!

☆2016年10月29日(土)・30日(日)     門司港 GRAND MARKET@門司港(福岡)

※10・11月と出店のため西陣店鋪の臨時休業が多くなります。
ご迷惑おかけ致しますが、よろしくお願い致します。
[2016年西陣店鋪の臨時休業]

☆2016年10月8日(土)・9日(日)         ARTS & CRAFTS 静岡手創り市@靜岡縣護國神社(静岡)
☆2016年10月29日(土)・30日(日)     門司港 GRAND MARKET@門司港(福岡)
☆2016年11月05日(土)           BIO ICHI@三条(京都)

 

 

 

家のお手入れきろく

ちょっと時間があいてしまったのですが、4月の中旬頃、生まれたばかりの息子が嫁とともにこの家に戻ってくるので、お店も定休日をあわせて5日間ほどお休みいただいて、ず~っとほったらかしにしていた居住部分の2Fの改装にとりかかりました。

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店舗部分の改装に約2年かけたおかげで、家にまつわることのほとんどは、精度はさておき、ていていのことができるようになりました。いまでもお店に来ていただいたお客様に、どうやって、技術を覚えたか?聞かれます。

ひとつは、店主は20代の頃に一年間、木工の職業訓練校に通っていたため、基礎的な木の加工技術を学んでいました。のこぎり、鉋とかノミなどの手工具の技術はあとでふりかえってみても、とても必要な技術でした。

それから、5年前に改装を始めた時に、お願いした大工さん(トイレとキッチンの下地をお願いしました)をはじめ、外仕事(改装の間のアルバイト:造園業)での現場でであった数多くの職人さんたち、協力してもらったプロの方に見聞きして覚えたこと。これもとても大きいです。やはり現場でしか学べないことはたくさんあります。残りはほぼ独学です。ひたすら建築関連の本と雑誌を読み漁りました。

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ご年配の方や、近所の方にお話をきいても、昔は自分の家は自分で手入れしていたようです。だからこそ、守られてきたのだと思います。大きいながれでみれば、一流のプロのみが家をなおすとしたら、日本の古い民家の大半がおそらく廃れていくでしょう(すでに多くの古い素敵な家が取り壊されるのを見てきました)。DIYやリノヴェーションというコトバが先行されがちですが、衣食住を見直すという意味で、できることから自分でやってみるというのはひとつの方法になっていくのだと思います。

写真はホームセンターで買った養生シート。”愛”のおまけ付き。
そう大切なのは住む人のお家への愛です。

さて、改装のお話。
まずは、

一年前に床を京都府の助成を受けて、杉に張替えました。理屈通り、つきあげ(湿気を吸って、はめこみの部分から板が浮いてしまう)を防ぐため隙間を0.5~1mm空けていたのですが、厚み40mmという極厚材だったためか、一年経ってかなりの隙間が見られるようになりました。3mmくらい。これだと赤子の指がはさまってしまう。これはあかんと(笑)

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幸い、接着剤は使わず、ビス止めだけだったので、すべて取り外して、もう一度貼り直しました。

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このように荷造りテープをカットしたものを挟みます。

そして、床の補修が終わると、次は今回の目的の壁と天井。天井は手間がかかるので、壁紙の上からペンキじまい。壁の色がねぇ~という注文が今回の改装のはじまりだったので、壁を中心に。

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まずは昭和の時代に貼られた、仕上げ材を剥がしました。これは店舗部分の時とおなじで、下地枠はとてもしっかり作ってありました(1Fはこれも全部はがして土壁補修をしました)。

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しかし、やっぱりといってはなんですが、至るところに穴が・・・。新聞とラス網(ねずみ侵入防止につかった金網)で応急処置をして、今回は、石膏ボードで下地をつくることにしました(冒頭の写真)。ちなみに、店舗部分の土壁を補修している様子が以前のBLOGにもあります⇒1 / 2

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写真はしっくいを塗る前に下地材を塗った所。京間6畳の部屋の壁を1日で塗りました。じつは、結構これたいへんです。

そして・・・肝心の仕上げですが、このあたりからは、1人での作業だったため、まったく写真はなし。どうしてないかというのは、以前の漆喰塗りと同じやり方なので1人二役なのです。こちらをご覧ください。⇒ 

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そして、仕上がった壁と、お手製のちり箒(左官の隅をお掃除する道具)。最初に壁を塗り始めたころに、作った百均の箒をアレンジして作ったものだけれど、自分で作ったからかこれがちょうどいい。お店にいけば普通に(ちゃんとしたものが)売っているのだけれど、こういう”手入れ感”というのがとても好きです。自分だけには使いやすい。

それにしても、漆喰(正確には砂漆喰)の塗は思い通りにいくようになるととっても楽しい。プロが求められる水平面とか均一さとかを求めなければ一番楽しい部分かも。壁は面積が大きいのでとっても空間の表情になります。さいきんは色々、情報も道具もふえています。もし機会があればぜひカベ!塗ってみてください!!

最後になりますが、いまもしばしば何故改装を自分たちでしたのか? という疑問をなげかけられるのですが、改装をはじめて5年、店をはじめてもうすぐ3年。
すべての人がすっと受け入れられる答えは見つからないのだけれど、結局は

やってみたい”ことだし、
生活に纏わることを自分の手で見直したい

という思いだけなんです。

生活にまつわることに興味があって、色々なものづくりを経験して、感じる中でひとつだけ分かったことは、手を動かして、感じてみないと分からないことがある

DIYやリノベーションというコトバが流行っているみたいだけれど、結果だけや経済合理性(結果的にかかるコスト)を考えれば、プロに任せるのが一番。

ラベルされた付加価値に踊るわけじゃなくて、なんというか本当の意味で生きているという所に繋がりたいっていう衝動のようなもの。形はどうあれ、自分にとっては”手で直す”というのがひとつのキーワードなんです。

自己満足かと言われれば、その通りで。
でも、自己満足がないものに面白いものがあるのでしょうか?

結果よりも作業していて、素材にさわって、考えて、試してみて。
その面白さは何にも代えがたいものがあります。

掘り下げていって、ある種の客観性のようなものも携えて、皆の持っている集合意識に触れられた時、そこにこそ大切な何かが生まれてくる。そういう場では不思議な事がおこる。それは特別なことじゃないはずです。

様々なことに感謝しつつ、自分の想いを大切に。
何かをやりたいという気持ちはとても美しいものです。

かほりと記憶~ハーブティーが~

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年を重ねるにつれて、どんどん記憶があいまいになってくる。

その理由を、約三か月もすればほとんどが入れかわってしまう細胞さんのせいにすることもできるのだけれど・・・。でもときどきこう思うのです。

実は、ひとが覚えていられることには限りがあってそれは決まったサイズの袋みたいなものなんじゃないか、と。そして、その出し入れにはある感覚がとても大切にはたらいている、と。

”あいまい”になっているんじゃなくて、自分に必要じゃないものをその袋からポイっとしてしまっていて、袋がたくさんになったら、あるものは外に出さなきゃいけないし、すごい大事なものに限って入り口の方にあったりして・・・。その取捨選択もたいていは思った通りにいかないし、その量感はどうも3次元的ではないみたい。

本題。

この前、お客様との会話の中で、「あ~これこれ、この香り(前に飲んでいただいたブレンドを数年ぶりに思い出していた)」「あのとき、○○で××だったんだよね~」と。

そう!ハーブティーの”香り”を通して、記憶が呼び戻ったのです。
”かほり”について、自分のことを振り返っても、直接的にその香りが思い出されるんじゃなくて、その時の情景や出来事と一緒に引っ張りだされてくる。

”嗅覚”というのは五感の中でも、最も原始的な器官だそうです。脳に直接はたらきかける。だからこそ、自分の記憶(袋)につめる時に、感情や情景が一緒に取り込まれる。そして、時を隔ててもふっと、それらが湧いてくる。

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南の島でみた、地平線を打ち消すような、空に煌めく星たちと地上に飛び交う蛍の光たち・・・その時の潮のかおり。

北国の小さな島でみた、草原にたたずむ1頭の牛。・・・その時の草のかおり。

そして、我が子の今しかないかおり・・・今このとき。

自分が強く憶えていることは、どこか無意識的にかほりが結びついている。そして、身のまわりには自分が思う以上に素敵なかほりで溢れている。

ふだん、ハーブティーのブレンドのことをお客様にお伝えするとき、感覚を言葉として表現することの難しさを感じることがあります。というもの五感は多分に主観的なものであって、あくまでその上澄みをとって表現することではじめて、多くの人に伝わるコトバとなるから。

だからこそ、言葉だけでなくて、ハーブティーにとっても、とても大切な要素である”香り”をそのまま、ご自身の感覚で感じて頂いて欲しいと思うし、そんな機会を、今年は、もっと増やしていこうと思うのです。

※この記事は個人的な経験と感覚によるもので何の科学的な根拠に基づいたお話ではございません。

ハーブティーとアートのお店 京都西陣 たま茶
OPEN 12-19  定休日:木・金曜日+不定休あり
http://www.tamacha.net/

※【3月の臨時休業日】3月27日(日)
上賀茂神社手作り市に出店するため、西陣の店舗はお休みいたします。

 

 

ハーブティー、ブレンドのちょっとしたコツ

ハーブティーのブレンド

今日は、たま茶のオリジナルブレンドハーブティーの作っているときのお話を。

弊店では、原料となるハーブを仕入れて(主に海外から)オリジナルのブレンドを製作しております。できるだけ、状態のいいものをお届けするために、一度にたくさんのハーブを店内に置かず、随時仕入れるように在庫調整をしております。繊細な作業ですが、それでも、一度にブレンドする量はキロ単位になりますので、なかなかの力仕事でもあります。

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GLASS.tamahi

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こんな寒い日は透明のガラスがりんとして見える。

小さなガラスの小皿。

自然に入った泡と、それに合わせて自然に出来上がった形。

ゆらりゆらり。

こうなりたいってガラスが言ったので、私は手を止めました。

I feel I can see a transparent glass is dignified on such a cold day.

He is a small glass plate.

The streamlined shape is formed along the moving of natural bubbles.

Swinging … swinging … slowly

He claimed he wanted to BE this way, so I stopped my hands.